★近畿の天文民俗学事典★

奈良の月待ち

 群馬で4年間暮らした。毎日歩く道に月待塔があった。関西に帰ってから、月待塔に出会うことができないのが寂しかった。それだけに、1983年12月に奈良県山辺郡山添村岩屋で二十六夜塔に出会ったとき嬉しかった。

  

奈良県山辺郡山添村岩屋の二十六夜塔           (拡大)

 

山添村岩屋で聞いた話

(1)月待ち

二十六夜塔は、昔、宮さんにあったらしい。

二十六夜さんいうのは、お月さん。

 12月28日から31日:もちをつく。12ヶ月分の月の餅(お月さんのお餅12個)と三日月の形のもちをつく。

 1月23日:三夜(二十三夜)待ち。お月さんを待つ。ご馳走して待つ。厄年の人がお月さん出たら拝む。

 二十六夜:26日のお月さまを待つ。

 二十三夜さん:2時か3時頃上がる。

 六夜さん(二十六夜を六夜さんという):出ると夜明けてくる。

 (2)十五夜

 「十五夜は、芋の名月。ドロイモのご飯炊くの」

 十五夜にドロイモ(サトイモ)のご飯をたきました。

(3)星の和名

 「あった、あった、『からすきぼしさん』言って三つ上がって」

  「ごじゃごじゃとあがるのは『すわりぼしさん』いうて」

 からすきぼしさん:オリオン座三つ星

 すわりぼしさん:プレアデス星団

 

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