(星座になった民具10)
箕(み)
箕が、生産や通過儀礼、信仰、芸能等、暮らしの様々な場面で登場するように、星空でも、いて座στζφ、からす座四辺形、ヒアデス星団をはじめ、様々な星と星を結んで箕を描いた。
穀物の選別や運搬に忙しい星空の「いて座の箕」は、十五夜の夜、供物を入れて、南西の空低くなっていく。星空の箕は、暮らしのひとコマひとコマを、農作業の汗も、願いも、感謝も、すべて知っている。
鹿児島県曽於郡末吉町の箕
(鹿児島県歴史資料センター黎明館所蔵)
みぼし(湯村宜和氏撮影)(いて座στζφ。この写真の箕は学生時代、群馬県で購入した箕です)